みなさん、こんにちは!
今回はちょっと衝撃的なタイトルですが、”冷凍おせちはまずいのか?”というテーマです。
一昔前は「冷凍おせちなんておいしくない!」という声を聞いたことがありますが、最近なくなったような・・・。
今や、冷凍食品で成り立っている現代。
冷凍の技術も年々進化し、どんどんレベルアップしています。
実は冷凍おせちがまずいか、おいしいかは、ご家庭での解凍方法によって変わります。
おいしさを分ける、だれでもできる解凍方法のコツも教えます。
簡単に筆者プロフィール
約10年、今でもおせちの営業を続けていて、毎年12月31日には、各社のおせちを30種類以上購入し、試食、比較検証しています。
食材のおいしさはもちろん、コスパや食べやすさ、来年も買いたいかどうかをチェックしています!
もくじ
冷凍おせちは、まずいのか?
まず、本題の結論からいってみましょう!
冷凍おせちは冷凍技術の発展によって、おいしくなっています!
冷凍おせちを製造しているメーカーは、特殊な冷却機械”をもっています。
急速に冷却し、食材の繊維を壊さないで冷凍する方法や、食材の水分子を振動させ凍結、解凍後も安定した食材に戻す技術など。
ご家庭やレストランに装備されている「冷凍庫」のレベルとは全く違う機械です。
この冷凍機械のおかげで、解凍後、食べる時もおいしく仕上げることができています。
それでも、冷凍品でおいしくないものに遭遇したコトある方は
原因は2つ考えられます。
①自宅で調理した料理を、自宅の冷凍庫で凍結させ、その後食べた
自宅の料理を冷凍して、その後食べたらおいしくなかった、ということありませんか?
ご家庭の冷凍庫は最大でも-18℃までしか温度が下がりません。
更に、緩慢凍結(かんまんとうけつ)といって、ゆっくりと凍結することしかできません。
上手に凍ったと思っても、食べる時にドリップ(水みたいなもの)が出たり、色や形、食感が最初のように戻らないことも。
プロが使っている冷凍技術との違いで、ご家庭では凍結方法がはなかなかマネできません。
②冷凍品を長く冷凍庫に入れっぱなし
冷凍食品を中途半端に食べて、そのまま冷凍庫に長い期間保存していることありませんか?
冷凍庫は冷凍庫でも、開け閉めが頻繁に行われると、基準の温度(-18℃以下)に保つことができません。
また、冷凍庫内は乾燥しているので、温度変化と乾燥によって、パサパサに。
それを調理してもおいしくなくなってしまいます。
冷凍食品と言えども、ご家庭の冷凍庫内での保管はあまり信用なりませんので、お早めに食べたほうがいいです。
ちょっとおせちの話から脱線してしまいましたが、基本は同じです。
①ご家庭で作った料理を冷凍してもおいしく食べることが難しい、②購入した冷凍食品でも、早く食べること!がポイントです。
冷凍おせちをおいしく食べるコツ
おいしく食べる方法はただ一つ!
おせちに同封されているしおりの通り、解凍するだけ!
どこのおせちにも記載されている、おいしく食べるためのポイント
※まず、いつ食べるのか、逆算して解凍時間がどれくらいかをチェック!
おせちによっては、24時間~36時間と、1日半もかかるものもあります。
(これを忘れると本末転倒。。。 早く解凍しようとしておいしくなくなります)
ポイント①
・解凍する前に、配送用の段ボールから出し、風呂敷や上蓋はとっておきましょう
→箱のままでは冷凍庫にも入れにくく、解凍時間も変わってきてしまいます。
ポイント②
・解凍するときは、シュリンク(ラップ)は取らずにそのまま冷蔵庫に入れましょう。
→ラップがついていないおせちは、ラップをした方が良いです。冷蔵庫内での臭い移りや、乾燥を防いでくれます。
ポイント③
・必ず冷蔵庫の中で解凍
→冷蔵庫の中、お正月の時期はごちそうだらけ。おせちを入れる場所を確保しておきましょう
→2段、3段のおせちは、可能であれば1段ずつ分けて解凍しましょう。上手に解凍されます。
ポイント④
・食べる時は直前まで冷蔵庫に
→暖かな部屋でお客様が来る前からテーブルにおせち並べてしまうと、せっかくのおせちが台無し。
お客様がいらっしゃってから、テーブルにセットするのがおすすめ。ラップもギリギリまで取らないでね。
絶対NG!
・温かい部屋での解凍NG
・電子レンジでの解凍NG
・常温での解凍NG
→これらをしてしまうと、ドリップ(水)や食材の持っている旨みが出てしまい、べちゃべちゃ、水っぽい料理に。
さらには、表面は解凍されているのに、中は凍っているという、最悪なおせちに。
年に一度のお祝い事ですので、一番おいしい状態で食べるようにしたいですね!
冷凍おせちのメリット・デメリット
冷凍おせちはおすすめと言えども、デメリットもあります。
メリット・デメリットを理解した上で、各ご家庭選んでいただくのがいいですね。
冷凍おせちの<メリット>
1)解凍するだけで本格おせちを食べることができる
一番のメリットではないでしょうか。
おせちの食材をそろえるのも、切るのも大変な作業です。
解凍するだけで、出来上がりを食べることのできる手軽さがウケています。
2)薄味で仕上げられている
おせちは味が濃いというイメージありませんか?
おせちはもともと、3日間かけて食べることを想定していたので、保存が効くように味を濃くしていました。
冷凍することで、濃い味付けは必要なくなります。
余計な糖分や塩分を控えて、本来の美味しさを味わうことができます。
3)余計な添加物を使用していない
長く保存する必要がありませんので、無駄な保存料や過度な着色などは必要ありません。
添加物が少ないというだけでも、健康に気を使われている方やお子様にも安心ですね。
4)盛り付け済みなので、センスがいらない
私はこれが助かっていますw
おせちの盛り付けを楽しむ方もいらっしゃるかと思いますが、並べ方や色合い、センスが問われます。
冷凍おせちは、すでに盛り付けのプロが彩りなどを考慮して盛り付けてくださっているのでありがたいですね。
5)食べるタイミングを調整できる
冷凍おせちは、凍っているうちは保存が可能です。(賞味期限の印字を確認してください)
家族や親族のタイミングでお正月に集まることができない時に便利です。
食べる時がズレても、解凍日を変更することができるので各家庭で調整ができるのも冷凍おせちならでは。
<冷凍おせちのデメリット>
1)すぐに食べることができない
解凍時間に1日~1日半くらいかかるので、急に予定が早まったりすると、解凍が間に合わないことも。
予定を十分確認し、解凍時間にも余裕を持つようにすると安心です。
2)食味・食感が悪くなることがある
食材によっては、香りや食感、色合いがうまく出ないものもあります。
汁気の多い食材はドリップも出やすいので注意が必要です。
冷凍に適さない食材(レンコンやジャガイモなど)は予め使用しないように考えられて作られているのでご安心ください。
3)冷凍庫の場所を占領してしまう
年末年始はいつにも増して、冷凍庫・冷蔵庫共に食材があふれている時期かと思います。
そこに冷凍のおせちが届くと、ヒヤッとしますw
年末に配送になるので、お正月、食べるまで保管する場所は予め確保をお願いします。
解凍方法も簡単!初心者にもおすすめ冷凍おせち
冷凍おせちは通販サイトで購入が鉄板!
おせちをお店まで取りに行って、重たい荷物と温度を気にしながら持ち帰るのは大変です。
通販ですと、冷凍のままご自宅まで宅配されるので安心です。
オイシックス おせち ※早期割引中!!
オイシックスはご存知、こだわりの食材を宅配してくれる大手サイト。
オイシックスの会員でなくても購入できます!(私は毎年おせちだけ購入です)
お子様から大人の方まで食べることができる食材をラインナップしているのが特徴です。
オイシックスのおせちのプロが毎年お客様からの声で改良を重ね、毎年良いおせちを提供してくれています。
一番人気は、高砂(たかさご)
・2~3人前
・和洋セット2段
・25品
・早期価格15,984円(税込)(通常価格17,064円税込)
博多久松
昨年2019年楽天グルメ大賞をおせち部門で受賞した、実績のある店舗。
お祝い料理や婚礼会席料理など、お祝い膳を得意としてきた博多久松だからこそできた珠玉のおせち。
おめでたい料理が得意なプロの料理人が手掛ける、間違いのないおいしさ。
九州だからといって味付けや地域性など心配ありません。
全国各地へお届けし、お客様の声で改良を行っているので、全国にファンがたくさんいます!
数あるおせちの中でもランキングトップは、和洋折衷本格料亭おせち「博多」
・4~5人前
・特大8寸 3段
・46品
・価格15,800円(税込)
信頼のおせち製造メーカー 恵那銀の森
岐阜県に本社を構える”恵那 銀の森”。
おせちの製造メーカーとしても有名ですが、岐阜県恵那市にテーマパークのようなエリアがあり、そちらでレストランや地域のおいしいものを販売している、地元密着型のお店。
様々な食材を仕入れるのが得意、細かな手作業も得意なメーカーさんなので、味付けも自社で行い、おせちの彩りや詰め方など職人の技術が詰まっています。
一番オススメは、銀の森おせち「和」
・2~3人前
・6寸 3段セット
・40品
・価格17,200円(税込)
ちょっと雑談~冷凍おせちの裏話(秘密)~
ここで少しだけおせちの裏話!
冷凍のおせちをご紹介してきましたが、現代のおせち食材のほとんどが冷凍品だということをご存知でしたでしょうか?

という方も、実は、もともと冷凍品を解凍して「冷蔵品」にしているものがほとんど。
スーパーでおせち食材を取りそろえる方、そのほとんどの食材がもともと「冷凍品」ですよ~。
かまぼこや伊達巻、数の子、栗きんとん、いくらやローストビーフ
すべて冷蔵のケースから購入されていると思いますが、直前まで”冷凍保管”されています。
よく考えてみてください。
年末年始にたくさん販売される「おせち食材」
12月の25日頃から製造スタートしても、全国のスーパー全部には並べることができません。
どのメーカーも、お正月用に事前にコツコツ製造して、膨大な量の食材を冷凍して保存しておきます。
そうしないと、量ができない、間に合わないのです。
少しだけおせち食材の裏側をご紹介しました。
まとめ
冷凍おせちはまずいのかどうかを検証しました。
冷凍おせちは食材も冷凍方法も年々進化している為、おいしく仕上がっています。
まずくなる理由は、解凍の仕方で変わってくることをお伝えしました。
また、ご家庭で作ったものを冷凍庫で凍らせたものも、まずくなってしまうこともわかりましたでしょうか?
冷凍おせちのメリットが多いこともわかりましたね。
メリット・デメリットを確認して、各ご家庭でどのようなおせちにするか選んでいくとよいと思います。
これから、おせちが本格的に販売スタートします。
早割価格で購入するのが一番お得ですので、お早目のご予約をおすすめします!
コチラもあわせてどうぞ!
-
-
超おトクにおせちを予約するなら いつから?【毎年購入している私が解説!】
みなさんこんにちは! 今回はおせちのお得な情報について書いていきたいと思います。 みなさんはおせち、いつ購入してますか? おせちの予約は既にスタートしているところが多いです。 いつから予約できるか? ...
続きを見る
-
-
【現役トップおせち企画のプロが解説】おせち食材の意味、厳選20品一覧公開!
みなさんこんにちは。 毎年食べるおせち。 なぜ、おせちはどれも同じ食材がセットされているかご存知ですか? おせちを食べる意味や由来、食材に込められた想いを簡単にわかりやすく解説します! ...
続きを見る