みなさんこんにちは。
夏~秋にかけて出回るフルーツで人気のぶどうについてをご紹介します。
もともとぶどうは「種あり」だったのご存知ですか?
「種なし」のぶどうってどうやってできているか考えたことありますか?
種ありぶどう、種なしぶどう、みなさんどちらを選びますか?
今回は、ぶどうのプロ”ぶどう農家さん”に聞きましたよ!
どんな種類があっておすすめの品種は?
ぶどうの美味しさの秘密に迫ります!
①種なしのぶどうの育て方
”種がないぶどう”は、育成段階で「あること」をすると種なしに変化することができます。
ぶどうは本来はすべて種ありの品種。ここ最近の種なしのニーズが増えてきたことから種なしぶどうを栽培する農家さんが増えてきています。
種なしぶどうに変身させるには「ジベレリン」という液体を活用します。
ジベレリンは、元々ブドウの種自体からも分泌される物質で、天然由来の物質です。
植物成長調整剤で植物ホルモンとも呼ばれ、「種のないぶどう」を作りたい場合は、まだぶどうが小さい時に実に浸して育成作業しています。
種ありぶどうにしたい場合は、この作業をせず、そのまま育てます。
この作業によってぶどうの種の有無が変わります。
他にも、
摘果(ぶどうの味を適度に集中させるために多すぎる実を摘み取る作業)や、
摘粒(房の実が詰まりすぎないように適度に粒を落とす)作業など細かな作業が必要です。
見た目も美味しさも良いものに仕上げるための苦労だらけですね。
②「種なしぶどう」と「種ありぶどう」、ぶっちゃけどっちが美味しいの?
味覚は人それぞれですが、ぶどうのプロである生産者さんに聞くと、
みなさん、「種ありぶどう」を選びます。
理由は、種がないことで、軸と実が取れやすくなってしまうので、熟すより少し早めに収穫して流通します。
種なしぶどうは糖度が上がってきて、これからもっと美味しくなるぞ!という前に収穫されてしまうのです。。。
「種ありぶどう」はぶどうの種が、木や枝からの栄養を吸収するため実にも栄養が入り甘味が増すのだそう。(種なしぶどうは比べるとまだ少々酸味が残っているそうです。)
「種が入っているぶどう」の方が、軸と実がしっかりくっつているので、流通段階でも粒が取れにくく、ぎりぎりまで木に生っていておいしさをキープしたまま流通ができるんです。
長年ぶどうを作り続けてきている生産者さんは、どちらも食べているので差がはっきりわかるそうです。
どちらがお好み?
- 種を出すのが面倒だけど味がのったおいしい「種ありぶどう」
- 熟す前に収穫しているけど種を出さなくても食べれる手軽さの「種なしぶどう」
みなさんのお好みで選んでくださいね。
③どんなぶどうがおすすめ?厳選4種をご紹介!
ニーズはやはり「種なしぶどう」に移行しているようです。
1)ぶどうの定番!子どもも食べやすいデラウェア
小さな粒で手を汚さずに食べることができる赤紫色の「デラウェア」。
こちらも種なし処理をされたものが主流です。
やさしい甘みとほどよい酸味が絶妙!
夏にデザートとして最適なさっぱりとした味わいです。
2)ぶどう好きには外せない!ジューシーな巨峰
昔から馴染みのある黒い大粒のぶどう。
こちらも本来種ありのものでしたが、ニーズにあわせて種なしぶどうでの流通のメインになってきました。
表面はキラキラとした紫黒色。
果肉はジューシーで旨みがぎゅっと詰まっています。
甘みが強く、やさしい酸味が特徴です。
3)甘くて大粒!ピオーネ
巨峰と同じく粒も大きく紫黒色で食べ応えのあるぶどうです。
香りがよく、甘みと酸味のバランスが絶妙です。
濃厚な味わいで人気の品種です。
味わいも良く、見た目も立派なので贈り物にも使われることが多いです。
4)気品高い香りと食べやすさで人気!シャインマスカット
言わずと知れた近年人気の青系のぶどうです。
表面は鮮やかな緑黄色で、芳醇な甘い香りとずっしとした重さ。
糖度も高く、パリッとした歯ごたえも特徴です。
果汁はそれほど多くなく皮ごとたべることができるので食べやすい品種です。
こちらも見た目の立派さと輝くような外見から、贈り物に重宝しているぶどうです。
シャインマスカットはなぜ人気?シャインマスカットの値段は?初心者の方必見!ふるさと納税の定番商品
続きを見る
④ぶどうってどの部分が一番甘い?
ぶどうは軸を上にして一番上が甘いです。
理由としては、房の中でも一番太陽の光に当たっていることと、上の軸から栄養を吸収しているからです。
どこを食べてもみんな美味しいですけどね。
もし1房を独り占めするようなことがあれば、下から食べていくとだんだんと甘味が増えてきて美味しく食べることができますね。
まとめ
種なしぶどうを収穫する方法では、ひとつひとつに段階的にジベレリンを使うことで、種なしのぶどうが栽培できます。農家さんの苦労が伺えます。
「種なしぶどう」と「種ありぶどう」どちらが美味しいかは、みなさん自身でも食べ比べてみてくださいね。
ぶどうの種類は毎年新種の改良も進みどんどん増えてきています。
今あるぶどうも何年後かには改良されてもっと美味しく、もっと食べやすく手に取りやすいものになっているかもしれませんね。
毎年ぶどうが並ぶ時期にチェックしてみてください。
【今人気のおいしいぶどうの種類トップ10品!】フルーツアドバイザー厳選ランキング
続きを見る